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CIA合格体験談

1、CIA試験ってどんな試験?

私がCIA試験を受験するにあたって気になったことは、CIA試験はどのような試験方法なんだろうか?
仕事との両立ができるのだろうか?
でした。

公認会計士のように難しいようならちょっと勉強できないなぁという思いでした。

CIA試験の特徴は……

(1)科目受験

Part1~4まで科目があり、1Partずつ受験することができます。

一度に4Part受験しなくてよいので、勉強負担が少なく仕事と両立がしやすい制度となっています。

1Part合格すれば、つぎのPartの勉強に対する意欲もでます。

(2)四肢択一

試験は四肢択一です。

正当は必ず1つあるわけです。わからなくても勘であたることも???

暗記重視の勉強ではなく、ケーススタディに対して適切な判断をできるような勉強をするといいと思います。

練習問題を解答するときに、選択肢の間違いの理由と正しい理由とを意識して解答するようにすると
判断力が身についてきます。

(3)国際資格

この資格は国際資格です。

日本よりも海外で認知度は高いという話を聞きます。

もともとアメリカ発祥です。

私は資格取得後、海外でお仕事をしたことがないのでこの資格の認知度やステータスを体感したことがありませんが、
グローバル企業にお勤めの方は、海外出張時にこの資格の認知度やステータスなど体感してみてください。

(4)試験日が選べる

日本の資格試験は、試験日が決まっているものが多いです。

試験日が決まっているので、その日に向けて勉強を詰めていきます。

試験直前1か月前は、仕事よりも勉強の進み具合が気になりますが、残業が続いたり、急にスポットの仕事がはいったり、
なかなか思うように進まず、勉強不足のまま受験し、結果は……

CIA試験は、試験日が選べます。

仕事が忙しく勉強が思うように進まない場合には、試験日を先送りすることができますので、仕事との両立がしやすく、
十分に勉強したあと受験できるので合格しやすいです。

2、独学と専門学校

資格試験にチャレンジする際、独学と専門学校で講義を受けるのとどちらがいいのかと考えることがあると思います。

一通り勉強した方、周辺知識を勉強したことがある方、周りにわからない箇所を教えてくれる方・相談できる方がいるのであれば独学でもよいと思います。

独学の一番のメリットは、コストが教材費のみで済むところです。

しかし、独学は独自で勉強プログラムを立てなければなりませんから教材や勉強方法を誤ると多くの時間を費やした割にあまり効果が得られません。

また、今の勉強方法で合格できるのか、市販の教材で本当に合格できるのか不安になります。

専門学校は受講料がかかりますが、合格に必要な情報が詰め込まれた教材を用意してくれます。
合格までに何をすればいいのか道筋をつけてくれます。

先に勉強された方が同じ教材を使って合格しているので教材には間違いがありません。
また、専門用語など不明な箇所や分からないところは質問できます。

講義プログラムにより進捗管理ができ、テキストを単に読むだけでなく、聴いて、見て覚えますから勉強時間が短時間で済みます。

効果的に効率よく勉強できるのが専門学校です。

特に初学の方は、受講料は自分自身への投資と考え専門学校を選択されてはいかがでしょうか?

私は、TACで他の資格の受講経験がありましたから、教材や講師などの質について信頼していましたので迷わずTACを選びました。

資格の学校といえばTAC

専門学校は、実績のあるところを選ぶのが良いと思います。

3、合格までにかかった期間

興味はあるけど、合格までにどれくらいの期間がかかるか気になるとことです。

私は、8か月間かかりました。

不覚にもPart1を一度不合格になったので5回受験しました。

各Partは、約1か月半程度の勉強期間を持ちました。

勉強時間は1日2時間程度、平日は21時から23時の約2時間。

土日も2時間程度の勉強です。

もちろん、仕事の都合で毎日2時間徹底して勉強していたわけではありません。

そんなにがっつり勉強しなくてもOKです。

試験日が選べるので自分のペースで勉強すればいいのです。

私は8か月かかりましたが、集中して勉強できる時間を持てる方は、もっと早く合格できると思います。

4、正答率

不合格時の私の体験談です。

CIA試験の本番。

PCに向かって一問、一問慎重に解いていく。

しかし、分からない。。。

選択肢に迷う。。。

あとから見直せるようにチェックマークを付けた問題は30問程度あっただろうか・・・

見直しても、解答がわかるわけでもなく・・・

終了ボタンを押し、係員に終わったことを告げると紙を手渡されました。

見ると不合格・・・

合格には75%の正答率が求められるといわれています。

ただし、スケールドスコアで採点することから難問が多い場合は75%に達しなくても合格することがありますが、25問しか間違えられない中で、30問も迷っていたら合格は難しいですね。

5、不合格の時

CIAの試験は、試験日が選べることから合格できるのではないかと思うところまで充分勉

強することができます。

充分勉強したときに受験することができることから、不合格になった時の言い訳ができな

いのでプレッシャーもかかります。
人によってはそうでないかたもいらっしゃるかもしれませんが、私はそうでした。

合否はその場で分かります。
で、試験を受けた結果不合格だったときは、長時間試験に挑戦した焦燥感と不合格時の落胆とで帰路は足取りが重く、地球の重力が何倍にも増えたのではないかと感じます。。。

しばらくして、気持ちを落ち着かせてから何がいけなかったのか?
考えてみてください。

「失敗は成功の元である。」

トーマス・エジソンの言葉です。
不合格を次のPartの合格につなげるために勉強方法を見直してみてください。

6、不合格時の勉強方法

受験した結果、不合格・・・

充分勉強したと思ったのに・・・

充分勉強したと思ったのに不合格になると、次はどのように勉強したら合格できるのか分からなくなることがあります。

練習問題では解けたのに・・・

この練習問題では解けていたことが自分の実力を錯覚させることがあります。

初めて目にしたときは、CIA試験はこのような問題がでるんだぁと試験の出題内容を確認しながら解きますので問題と解答を見比べながら解いていました。

試験日が近づくと3日おきに、または2日におきに、時には毎日、何度も同じ問題を反芻して解きます。

人間の記憶力ってすぐには落ちないので何度も解いていると問題と解答を覚えてしまい、私の場合は、まるで百人一首かのごとく、問題の出だし(上の句)で解答(下の句)がわかるというぐらいになりました。

これは内容を理解しているというより、暗記をしているだけです。

本人は暗記をしようと思って問題文と解答を必死で覚えているわけではないのですが、何度も解いているうちに自然と暗記をしていたのです。

全問問題を見たら解るのですから充分勉強できたと勉強の習熟度を錯覚してしまうのです。
このような錯覚には注意してください。

7、合格をめざして

不合格の結果が出たとしてもそう落ち込んでいられません。

不合格Partは90日間受験できませんので「次こそ合格」の想いを胸に次のPartの勉強を進めてください。

CIA試験は、各Partで出題項目の範囲が定められていますが、出題項目が主に出題されるのであって、限定されているわけでありません。

他のPartの問題も数問出題されます。

これは、CIA試験の嫌なところでもありますが、良いところでもあります。

良い意味でとらえると過去に勉強したPartが次のPartの得点源になるのです。

出題は1問又は2問と数問かもしれませんが、勉強したことのない問題に直面するのと、すでに勉強したことのある問題に直面するのとでは後者の方が正答しやすいはずです。

勉強したことがなければ、問題の意味が分からなかったり、選択肢の用語の意味がわからなかったりとお手上げです。

しかし、勉強したことがあれば、何を問われているのか、選択肢の用語で判別ができたり、解答への導き方が異なり正当に近づけます。

たとえ、不合格となったPartでも勉強したことは無駄にならず、次のPartでは得点できることがあります!

8、合格をめざして基礎固め

私の税理士受験での経験上のお話ですが、不合格時に次にどのように勉強しようかと悩み上級者コースに手をだしてもあまり意味がなかったように思えます。

上級コースの内容って基礎ができていることが前提で、さらに範囲を広げて、重箱の隅をつつくような問題にも一度解いておくと出題されたときには基本コースの人たちと差がつくから少しでも多く問題を解きましょうってことなんですが、実際は基礎ができていない、基礎を理解していないために上級コースで息切れしてしまうことがありました。

そのような経験があったのでCIAの勉強も再度基礎を見直すことにしました。

不合格の結果を反省し、再度基礎を見直すことが実は合格への近道だったりします。

もう一度基礎から・・・

新鮮味がありません。

面白みに欠けます。

でも、より深く理解することができます。

初学のときは、用語の意義やら計算式やら形式的な面ばかり覚えなければならないものが多いために深く考えたりしないものですが、2回目となると一度勉強した余裕がありますので、制度ができた背景や主旨や概要や手続きなど、より深く読み込むことができます。

9、合格をめざして演習問題

基礎固めをして、演習問題を解く際には、正答の選択肢の理由を考える方は多くいらっしゃると思います。
問題に対する正答とその理由。
不合格時、私もこの理由は考えて勉強していました。

しかし、CIA試験は、ケーススタディであるため、それだけでは他のケースが出題されたときに対応しきれません。
そこで、
なぜその選択肢を外したのか! 除外した理由を考えました。

なぜその選択肢を除外したか理由を「自分で考え、自分で答えられるようにする。」
回答を覚えるのではなく自分で考えると理解が深まりますので除外した選択肢を正答とする問題が出題されても対応できるようになります。

ぜひ除外した選択肢の理由を考えてみてください。

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小林基弘税理士・行政書士事務所

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